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LIPOSの立ち上げに至った強い想い

ジャンルを問わず、求めていただけるものには真摯に取り組んでいきたいと考えていますが、その中でも教材、児童書、教育番組など、いわゆる子供向けの案件に関わっていきたいという気持ちを強く持っています。

その理由が、これまでの私の歩みの中にあります。

児童書に多く触れた子供時代

小学生の頃は「ドラえもん」を全巻集めるほど大好きでしたが、それと同じくらいに「ひみつシリーズ」などの学習漫画も好きで読んでいました。
また、クイズやパズルにもハマり、学校や地元の図書館に行ってはその系統の児童書を片っ端から借りて読み漁っていました。

読むだけでは飽き足らず、好きな漫画や児童書の絵を1冊分丸ごと自分の絵柄で描き起こす遊びも日常的に。
この頃から何となく「将来は自分もこんな楽しい絵を描く仕事がしてみたい」と考えるようになっていました。

大学に進学してからも幼い頃のそんな気持ちが忘れられず、卒業制作では18分の子供向けアニメを制作したほどです(他の同級生の作品と比べるとかなり浮いていました 笑)。

会社員を経験しておきたかったので、アニメ会社やゲーム会社など、子供向けの絵が描けそうな企業を中心に就職活動していました。しかし、そういった企業からは思うように内定をいただけず全滅。

最終的に、都内のエンタメ系企業から内定をいただけたので、そちらに入社を決めました。

充実していた会社員時代

社内クリエイターとして配属され、絵を描く仕事という希望条件は叶えることができました。

しかし、子供向けを対象とする案件はゼロ。
当初は少し残念に思うところもありましたが、あらゆる角度で顧客を楽しませようと奮闘する社内の雰囲気は刺激的で学びが多く、幸い同期や上司にも恵まれ、自分でも驚くほど長く勤めることができました。いつもどこかで誰かの笑い声が聞こえるような職場でした。

入社から10年近くが過ぎ、子供向けの仕事への思いも遠ざかりつつあった頃、娘を授かりました。

これまでとは全く違う生活となり、絵本、おもちゃ、子供番組に毎日触れるように。
そうしたものに触れて楽しそうにしている娘を見ているうち、学生以前に持ち続けていた「子供をワクワクさせる絵を描く仕事がしたい」という気持ちを思い出し、再燃してきました。

とはいえ、現在の仕事も充実しており、後輩や家庭を支える立場にもなっていたため、どこかその気持ちは抑えるようにして過ごしていました。

LIPOSの立ち上げへ

そんな中、思いがけず家庭の事情で地元の名古屋に戻る必要が出てしまいました。
仕事環境も変えないといけなくなったので転職活動を始めましたが、これまでの経験を生かせる企業は名古屋には少なく、フルリモート制度のある東京の企業はどこも「一定期間は出社が必要」という規定でした。そりゃそうですよね。
そのため、これまでの経験を生かすことは諦めて別業種の企業にもエントリーし始めましたが、こちらも結果は振るわず。
転職活動を始めてから4カ月ほどが過ぎ、徐々に「どうしよう…」という不安が大きくなっていきました。

そんな中、とある広告代理店の部長クラスの方に面接の機会を与えていただきました。
そこでかけられた言葉が印象的でした。

「あなたがウチを希望した理由が全く見えてこない」
「本当は別でやりたいことを内に秘めているように見える」
「もっと役立てる、輝ける場所があると思う」

他の企業でも見抜かれていたかもしれませんが、初めて目の前ではっきりと言葉にされたことで、

この転職活動は自分を含め、誰のためにもなっていないのではないか?
本当にやりたかった仕事に挑戦するタイミングが来たのではないか?

と考えるようになりました。

そして、

幼い頃の自分が感じていたようなワクワクを届けたい。
長年の経験で培ったスキルで多くの人の役に立ちたい。
娘にもいきいきと仕事に励む父の姿を見せてあげたい。

そうした思いが強くなり、転職活動を中止してLIPOSとして活動していくことを決めました。

まとめ

会社員時代には数えきれないほどのイラストやアニメ、デザインを制作しました。
しかし、どれも外部に実績として公開できるものではないので、「新人として再スタート」という気持ちでサンプルや実績作りに励んでいます。
大変ではありますが決して辛くはなく、むしろ楽しさが大きいほどです。

子供向けの仕事に関わっていきたい気持ちが強くありつつも、会社員時代のノウハウが生かせる大人向けの案件ももちろん全力で取り組みたいです。
中でも、数多く手掛けた親子、学校、医療、健康関連は強みとしてやらせていただきたいと考えています。

このような経緯を持つ私ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします!