ショート動画のサンプルとして制作した、シリーズもののアニメです。
学生を対象としているWebメディア企業からのご依頼という想定です。
まず、以下の点を念頭に企画のアイデア出しを行ないました。
- 学生の関心ごと
- 気軽に見られるポップなもの
- 笑いと役立つ情報が得られるもの
あれこれ考えていたところ、2人のキャラによる会話形式の案が浮かんできました。
日常生活には、「家は持ち家or賃貸」や「男女の友情はあるorなし」のような、人によって意見が2つに分かれがちな話題があります。
そんな話題を学生生活の中で起こるものに絞り、毎回違ったテーマでキャラがボケ・ツッコミ論争すると面白いのではないかと。
視聴者に「自分がどちら派なのか?」と考えるきっかけを与えることができれば、教材のような側面も持たせられそうだと感じ、この方向性でアイデアを膨らませていきました。
ボケ・ツッコミは対立するそれぞれの意見だけでなく、中立な立場にも与えると構成として収まりが良くなったため、最終的に登場人物は4人としました。
60秒という、ショート動画では長い時間とされる作品ですが、視聴者の離脱を防ぐために
- 最初に関心を引きそうなタイトルを大きく表示
- 早めに本編に進める
- 単調な画面とならないよう細かいカット切り替え
- ボケごとにイメージイラストを挿入する
といったような、とにかく飽きさせないことを重視して構成しています。
また、アップロード後の動画には概要欄やいいね欄が被さるため、その部分に文字がかからないような位置調整も施しています。
以下は絵コンテです。
実際のご依頼時も、このようなものを事前にお客様と共有し、内容のすり合わせを行なっていきます。
ショート動画は画面が縦長なので、通常の絵コンテ用紙を90度回転させて作画しています。
以下はキービジュアルです。
こちらも実際のご依頼時には事前に共有させていただき、世界観や仕上がりイメージの確認を行ないます。
また、配信時の扉ページやサムネールなどに使用することも想定しています。
第1話はこのような下準備や使用素材を全て制作するので、ある程度の費用が必要となりますが、第2話以降は大部分が流用となるので、大きく費用が抑えられます。
「何か作りたいけど、全く案が無い」といったご要望にも、本件のようなノウハウで協力させていただきたく思います。