







作品の概要
電子基板製造を手がける久田見製作所様より、自社マスコットキャラクターと背景イラスト(社屋外観・内観)をご依頼いただきました。
主な使用媒体は、企業Webサイトや営業用チラシ等を想定しており、親しみやすく印象に残るビジュアルが求められました。
複数ポーズでの展開によって、幅広い用途に応じた活用が可能な構成になっています。
ご依頼の背景
「電子基板をモチーフに、『元気・明るい・親しみやすい』の印象を持つキャラクターを作りたい」というご希望で、まずはお客様の方で作成されたAI生成画像を大まかなイメージとしてご共有いただきました。
そちらをベースに、当方で実用に適した形へと必要な修正を加えながら、完成形へと仕上げていきました。
ビジュアルの工夫点
キャラクターの印象を強調させるため、主線は外周を太めに描き、アイキャッチ効果を意識しています。
背景は主線をグレーで印象を適度に抑え、彩度もやや控えめにすることで、キャラクターが自然に際立つ設計としました。
また、以下のような点にも工夫を凝らしています。
- ご希望は全8ポーズでしたが、そのうち4ポーズはお客様からのご指定、残る4ポーズは当方にお任せいただけるということでしたので、さまざまな場面で応用が利くものを提案させていただきました。
- 鼻の発光表現は、元のAI画像ではリアル寄りでしたが、全体の絵柄と調和するよう、段階的な明暗でポップな印象に調整しています。
- 顔まわりには適度な余白を確保し、キャラクターの表情や光る鼻に視線が自然と向かうよう構成しました。
- 鼻は砲弾型LEDをイメージ。ハンダゴテも現場で実際に使用されているプロユースモデルのデザインとするなど、細部に「お客様のこだわり」を盛り込んでいます。
完成後
お客様からは、以下のようなご感想をいただきました。
背景もキャラクターも本当に素晴らしい作品に仕上げて頂きまして心より御礼申し上げます。組み合わせのイメージも想像以上でした。
砲弾型LEDの鼻もはんだごても、まるで弊社で使用しているようなデザインに仕上げて頂きまして誠にありがとうございます。こちらの意図をしっかりと汲み取っていただき、丁寧かつ細かなご配慮をいただきながらスムーズに進行していただきました。
また頼みたいと思います。
今後のポーズ展開の可能性も視野に入れ、継続的にご協力させていただければ嬉しく思います。
最近は、AI生成画像をもとにご相談をいただくケースが増えてきました。
中には「この画像を少し整えて清書するだけでOK」といったご依頼もありますが、AIのアウトプットはあくまでアイデア段階の域を出ていないことが多く、完成形として使うにはさまざまな面で再設計が必要であるため、都度お声がけをさせていただいています。
キャラクターデザインは単に見た目を整えるだけでなく、「どんな印象を届けたいのか?」「どの場面で使うのか?」「誰に訴求するのか?」といった多角的な視点から構築されるべきものです。
AIの力でイメージを素早く可視化できる時代だからこそ、その仕上がりを一段、二段上へ進めるのがプロの役割だと考えています。
本件のように、AI生成画像での方向性共有から始まり、印象設計や実用性に配慮したブラッシュアップを丁寧に行なうことで、現場で活きるキャラクターに仕上げることができました。
AI生成を活用しながら実用性のある仕上がりも目指したい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください!